新人看護師の悩みとして、患者さんやご家族とどのような話をして良いのかわからないというものがあります。
病室に入って挨拶をした後、無言になってしまって気まずいという経験は、多くの新人看護師が通る道でしょう。
そんな時は、先輩看護師がどのような話をしているのか、観察してみると良いでしょう。
先輩看護師は、患者さんに必要な看護ケアを行いながら、様々な話をしているはずです。
それを日々観察すると、ご家族がいない間の患者さんの様子、家族の健康を気遣う言葉、その日の患者さんの治療や検査などの予定の確認、困っていることはないかなど、患者さんに関わる情報をうまく引き出し話をつなぐ技を習うことができます。
看護記録にも、患者さんやご家族がどのようなことをよく話しているのか、書き残されていることが多いです。
ご家族がいるところで、患者さんに「以前、このようなことで困っていたようですが、最近はいかがですか?」と尋ねてみるのも良さそうです。
看護師間で情報が共有されていることが伝わることで、患者さんやそのご家族に安心感を与えることができます。
患者さんによっては同じことを何度も依頼しづらく我慢されていることも多いため、情報共用は大事です。
何も、ずっと話をしている必要はありません。
状況によっては、話はせず静かにやるべきことを行う方が望ましい場合もあります。
特に新人の頃は正確に看護を行うことが第一優先のはずなので、入室後と退室前に一声かけるだけでも十分であることも多いです。
焦らず、少しずつ会話の引き出しを増やす努力してみましょう。